日本脳神経外科学会:
査読者教育のための取り組み

顧客概要

学会名:日本脳神経外科学会
会員数:10000~
学会分野: 医学

ジャーナル名:Neurologia medico-chirurgica
年間投稿数:101~300
ジャーナル名:NMC Cace Report Journal
年間投稿数:101~300

提案概要

課題/要望

  • Case Report誌のESCI申請に向けて査読ガイドラインを整備したい
  • NMCの基本方針である教育的査読について査読者にレクチャーを行いたい
  • 現在の査読状況について情報共有を行いたい
  • 査読のルールやマナーをまとめたい

提案

査読者教育資料の作成
査読ガイドラインの作成

結果

最新の国際基準に沿った内容の査読ガイドラインを作成し、ジャーナルHPにて公開。
教育的査読と査読状況についてまとめた資料を作成し、査読依頼時に配布することとした。
学術大会中に開催された編集委員会においてこれらの資料を元にしたセミナーを開催した。
結果として教育的査読を心がけてくれる査読者、編集委員が増加した。論文をより良くするための具体的な修正点を査読コメントとして提出する査読者が増えた。

コンサルティングの流れ

NMCおよびCRJでは従来より編集委員、査読者に教育的査読をお願いしており、Acceptまでに平均2-3回のrevisionを挟むことが当たり前となっています。しかし一部には情熱のないコメントやコメントなしで一発accept、rejectも散見されることが課題となっていました。
そこで編集委員長から今後の世代交代を見据えて査読者へのルールやマナーをまとめておきたいとのご相談を頂きました。

ジャーナルが発行する査読者向けの資料といえば査読ガイドラインが一般的です。査読ガイドラインには、査読の趣旨、査読者の役割、査読のプロセスが記載されており、査読者が査読プロセスを進めるための指針となります。
また国際基準に準拠した査読ガイドラインを作成、公開することで、適切な査読方針のもと運用されていることを対外的に示すことができます。これはWeb of ScienceやPMCといったデータベースへの収載を目指す上でも必須です。

しかし査読ガイドラインは文章量も多く全て英文のため日本人の査読者にとってはわかりづらい部分もあります。そこでより使いやすい教育資料として査読者教育資料も作成することになりました。

査読ガイドラインについてはICMJEの方針に基づいた最新の国際基準を反映させて作成しました。査読者教育用資料の作成にあたっては編集委員長のご尽力のもと、査読期間や採択率の目安から教育的査読を行う上での留意事項、良い査読と悪い査読の事例などをまとめていきました。

査読ガイドラインはジャーナルHPで公開され、教育的資料は査読依頼メールに添付することで査読工程に落とし込むこととなりました。
また学術集会中に開催された編集委員会ではこれらの資料を元に編集委員長より編集委員や査読者に向けた教育的査読についてのセミナーが開催され、多くの方に受講いただきました。
こちらのケースでは資料作成から査読工程に落とし込むまでをサポートし、査読者にジャーナルの査読方針について理解を深めて頂くことができました。

コンサルティングのポイント

  • 国際基準に沿った査読ガイドラインの作成
  • 学会様の課題に沿ったオーダーメイドの査読者教育資料を作成
  • 査読者全員の教育が可能
  • 資料の作成から査読者教育まで一貫したサポート

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