出張先で感じた経済-日米の価格差

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出張先で感じた経済-日米の価格差

9月下旬にワシントンDCへ出張(S1M News No.31参照)したとき、スーパーやコンビニでの買い物がちょっとした“経済を肌で感じる瞬間”になりました。特に衝撃だったのは、ホテル到着直後に近所のコンビニで買ったペットボトルの水です。なんと4ドル。$1を155円換算すると日本円にして約620円!!!日本なら100円ちょっとで買えるものが、アメリカではランチ並みの値段に感じられて一瞬買うことをためらいました。

■スーパーの棚から見えるアメリカの物価

写真を見返すと、やはり「日常品が高い」という印象が強いです。

• 卵

1ダース(12個)で3.99〜5.79ドル=約618〜898円。
日本のスーパーでは200〜300円台が一般的なので、2〜3倍。

• サンドイッチ

7〜9.99ドル=約1,085〜1,548円。
日本のコンビニなら300〜500円程度なので、こちらも倍以上。

• 食パン

食パンが一袋で$4.99=819円。国内なら150~200円程度なので4倍以上。

他にもポテトチップスが1袋あたり約3〜4ドル=465〜620円、クッキーが1箱6.49ドル=約1,006円。セールでも4.99ドル=約774円と日本のスーパーなら“ちょっと贅沢なお菓子”扱いされる金額です。

こうして円換算すると、日本人にとっては「日常品がすべて高級品」に見えてしまいます。

■アメリカのインフレ事情

ここ数年、アメリカはインフレが続いていて、特に食品は値上がりが顕著。2022年には消費者物価指数(CPI)が前年比9%近くまで上昇し、その後も高止まり。卵や乳製品の高騰はニュースでも大きく取り上げられました。

■円安が追い打ちをかける

そして日本人にとっては円安がさらに効いてきます。1ドル=155円では、ドル建て価格がそのまま“倍増”して見える。出張や旅行では「何を買っても高い」と感じざるを得ませんし、日本国内でも輸入食品やエネルギー価格に跳ね返っています。

日本のニュースが伝える日米の物価差
実際、日本の報道でもこのテーマは繰り返し取り上げられています。

  • 「アメリカのスーパーで卵や牛乳が日本の2〜3倍」という現地レポート
  • 「円安で日本人旅行者の体感物価は3倍近い」という経済アナリストの指摘
  • 「生活費比較サイト」では、米国の生活費は日本より6割以上高いとされる調査結果

つまり、私が現地で感じた「水が620円」「卵が2倍」という体験は、統計や報道とも一致しているのです。

■まとめ:写真とニュースが語る「生活のリアル」

今回の出張で撮ったスーパーの写真や、4ドルの水という体験は、ニュースで報じられる日米の物価差を“実感”に変えるものでした。もちろんですが、アメリカのインフレは現地の人の生活を直撃しています。賃金も上がっていますが、それが全て価格に反映されている様です。またインフレに加えて、日本人にとっては円安がその負担をさらに増幅させています。今回の出張では報道の数字と現地体験が重なり、差の大きさを改めて実感しました。

次回の出張から水は買わずに持ち歩く!と強く決意した出張でした。