<速報> ジャーナル・インパクトファクター2024発表!!!

6月20日に2024年のJournal Impact Factor(ジャーナル・インパクトファクター = JIF)が発表されました。
(ちなみにImpact Factor(インパクトファクター)と呼ばれる事も多いのですが、発行元であるClarivateによると正式名称はJournal Impact FactorなのでSeeklではジャーナル・インパクトファクターまたはJIFと表記しています。)

また新たに544ジャーナルが収載され、JIFが付与されたとのことでした。Seeklが創刊からサポートしている日本医師会が発行するJMA Journalもそのうちの1誌で、初のJIFは1.5でした。これは「MEDICINE, GENERAL & INTERNAL」という分野の329誌中135位とかなりの好発進といえます。
(参考事例:「日本医師会:日本初の総合医学雑誌の創刊」)

2024年版の変更点

昨年のJIF発表ではJIFの表記が小数点以下1位までに変わったこと、フラグシップコレクションだけではなくESCIにも付与されるようになったという大きなサプライズがありましたが、今年はどうだったのでしょうか。

今年の発表ではJIF自体の変更ではなく、出典元となっているWeb of Science側の表示に変更が加わりました。

1.カテゴリーファーストアプローチ

Web of Scienceには254の研究分野という区分のみならず、Science Citation Index Expanded™ (SCIE)、Social Science Citation Index™ (SSCI)、Arts & Humanities Citation Index™ (AHCI)、Emerging Sources Citation Indexなどのエディションという区分がありました。これまでWeb of Scienceでは同じ研究分野がエディションごとに別の研究分野として表示されていましたが、今後は一つのカテゴリとして表示されるようになります。

2.エディションの垣根を超えた統一ランキング

1の変更の影響により各カテゴリのジャーナルランキングにも変化がありました。
229の研究分野ではJIFに基づいてSCIEやSSCIといったエディション毎ジャーナルのランキング付けがされていましたが、今後はエディションの垣根を越えた統一ランキングが表示されるようになりました。

ジャーナルの比較がより簡単にできるようになったため利用者目線ではより使いやすくなった印象ですね。一方でジャーナル間の競争はますます激しくなりそうです。

2024年 JIF発表まとめ

最新のJIFが発表され、新たに544ジャーナルが収載されました。これによりWeb of Science全体では21,800誌以上をカバー(うち5,800誌以上がオープンアクセス誌)となったようです。
またエディションごとの障壁が撤廃され、同じ分野内のジャーナルの比較がより簡単に行えるようになりました。

昨年のようなジャーナル運営に大きな影響を与える変更はありませんでしたが、ジャーナル間の競争を促すような変更が行われました。
ジャーナルの競争力を増していくためには「論文の質」「学術雑誌の質」の両面からのブラッシュアップが必要です。

Seeklではジャーナルの競争力向上のためのコンサルティング・サービスを行っています。
1)ジャーナルインパクト分析
2)ジャーナルベンチマーキング
3)広報コンサルティング

もちろんジャーナル・インパクトファクター取得に向けたコンサルティングも行っています。

ご興味のある方はぜひこちらからお問合せください。

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