ScopusやESCIといった国際データベースに収載されたい、投稿数を増やしたい。
ジャーナルの目標は、短期的であれ中長期的であれ、様々です。しかし実際に目標達成に向けて行動しようとすると、具体的にどうすればいいのかわからない、あるいはこのまま進んで大丈夫なのか不安になる こともしばしばです。
そこでSeeklでは、目標達成へと動き出す前段階として「ジャーナル診断」を実施しています。
■ジャーナル診断とは
ジャーナル診断とは、国際的な学術プラットフォームやデータベースの審査基準を基に、Seeklのコンサルタントがジャーナルの現状を客観的に診断するサービスです。ジャーナルHPの記載事項や投稿規定、運営体制などの重要項目について第三者目線で診断し、ジャーナルとして取り組むべき課題を精査します。(詳しくはこちら)
Seeklは直近の2カ月で、計3件のジャーナル診断を実施いたしました。いずれのジャーナルも国際的なデータベースに収載されたいという明確な目標がある一方で、何から手をつけるべきかわからないということでしたので、まずは現状を把握するためにジャーナル診断を受けていただきました。
■多くのジャーナルで見つかる共通点
今回、立て続けに3件のジャーナル診断をご提供する中で見えてきたのは、ジャーナルそれぞれの特長や課題がある一方で、国際データベース収載を目指す ジャーナルには多くの共通点がある、ということです。
一つ目は倫理方針 の不足です。そもそも方針が記載されていなかったり、記載されていても情報が不十分であったりと、いずれも課題を抱えていました。倫理規程や方針は一度作成すれば終わりではなく、常に変化し続ける国際的なスタンダードに合わせてアップデートする必要があり、自力で整備することは難しい実状が伺えました。
2つ目の共通点は、国際性を伸ばす必要があったことです。英語論文を受け付けていても、国外のターゲットにアプローチすることは難しく、投稿される論文の大半が国内からになっているケースは珍しくありません。また、編集委員の所属についても、国内に偏っているジャーナルがありました。編集委員や著者の地域的多様性は、主要な国際学術データベースの審査項目でもありますが、一朝一夕で確保できるものではなく、多くのジャーナルが直面する課題です。
共通した課題が見つかる一方で、どのジャーナルにおいても編集委員の先生方の前向きな姿勢が見られたことは特筆すべきことです。「自覚できていなかった問題点を突き付けられて耳が痛い」とおっしゃいながらも、「目標に向けてやるべきことがはっきりしたから、あとは取り組んでいくだけ」と、診断結果を真摯に受け止められ、積極的に改善していこうとされている様子が印象的でした。
■まずはお気軽に
ジャーナルの数だけそれぞれに強みや弱みがありますが、ジャーナルを改善したいという思いが、まずは何よりも重要です。その思いを動力に、適切に問題点を把握し、最短経路でゴールに近づいていくための入り口として、ジャーナル診断は機能します。目標や悩みが明確な場合はもちろん、とにかく漠然と現状を変えたいという場合でも、Seeklにお気軽にお問合せください。

