CSE出張番外編:アメリカの肉とモール

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CSE出張番外編:アメリカの肉とモール

少し時間が経ってしまいましたが、5月にミネアポリスで開催された科学編集者会議 CSE2025 に参加してきました。(CSE2025の様子はこちら
今回は男性2名での参加です。カンファレンスの内容は別の記事で詳しくレポートしますので、ここではアメリカ滞在中に見てきた「いかにもアメリカらしい施設」と滞在中の「食事情」をご紹介します。

■ミネアポリスの「モール・オブ・アメリカ」

会議期間中は朝から晩までセッションに出席していたため、基本的には会場とホテルの往復のみ。観光の時間はほとんどありません。
ただし、フライトの遅延に備えて1日だけ予備日を設けていたので、その日には家族や職場へのお土産を買い、少し街を見て回ることができました。

今回滞在したミネアポリスには、アメリカ最大級のショッピングモール「モール・オブ・アメリカ」があります。名前は以前から耳にしていましたが、実際に足を踏み入れてみると、その規模と多様さに圧倒されました。

モール・オブ・アメリカ内の遊園地

モール・オブ・アメリカは、500以上の店舗と2万台分以上の駐車スペースを備えた全米最大級のモールです。衣料品から雑貨、アウトドア用品、電化製品まであらゆるジャンルの店舗が揃い、まるで一つの街を歩いているような感覚になります。とても1日では回り切れない規模で、むしろ「モール巡りだけを目的に旅行を計画できるのでは」と思うほどでした。

特筆すべきは、ショッピングだけではなくエンターテインメント施設も充実している点です。モール中央には屋内遊園地「ニコロデオン・ユニバース」が広がっており、ジェットコースターや観覧車が館内に収まっている光景は圧巻でした。さらに「シーライフ・ミネソタ」という水族館も併設されていて、買い物の合間に海の生き物を観察することもできます。

実際に訪れてみて感じたのは、モール全体が「アメリカのスケール感」を象徴しているということ。効率や便利さを超えて、人々が集まり、楽しみ、時間を過ごす場として圧倒的な規模で作り込まれており、日本のショッピングモールとの文化的な違いを強く実感しました。

■滞在中の食事体験

海外出張のもう一つの楽しみは食事です。
今回はアパートを借りて滞在したため、食事は自分たちで用意しなければなりませんでした。とはいえ、男性二人の「欲望のままの食卓」ですから、栄養バランスなど考えるはずもなく、ハンバーガー、フライドチキン、ステーキと肉料理のオンパレード。

(左)滞在初日の夜に食したジャークチキン
(中)オバマ前アメリカ大統領も愛する「ファイブガイズ」のチーズバーガー
(右)ポーターハウスステーキ。骨を境に左がヒレ。右がサーロイン。2部位を同時に楽しめる夢のステーキです。

同行した筆者の上司は、日頃から「肉を焼くのが趣味」と公言するほどの料理好き。滞在中の食事はすべてこの上司が面倒を見てくれました。
特に印象に残っているのは、アメリカのスーパーで買った熟成肉のポーターハウスステーキ(Tボーンステーキのヒレ部分が大きいものを指します)です。

料理素人の筆者からすると「ステーキなんて両面を数分焼けば出来上がりだろう」と思うのですが、実際には30分以上かけて焼き上げ、その後もしばらく「肉を休ませる」時間が続きました。上司曰く、熱いうちは肉汁が暴れているため、落ち着くまで待たなければならないとのこと。「熱々のステーキを食べるのは素人だ」と豪語し、冷めるまで腹ペコ状態で待たされました。

しかしその味は格別で、柔らかさと歯応えを兼ね備えた肉質に旨味が凝縮。1人前600グラムというボリュームでしたが、二人ともペロリと平らげました。あまりの美味さに滞在中に2度もリクエストしました。

■出張を振り返って

超巨大モールを歩き回り、豪快な肉料理を食べ尽くす。まさに「ザ・アメリカ」を満喫できた出張となりました。
ただし、アメリカで水道水を飲みまくっていた筆者は、帰国後にしばらく強烈な腹部不調に悩まされることに……。
旅先の水にはくれぐれもご注意を。

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