Seekl コラム 2025年を振り返る

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Seekl コラム 2025年を振り返る

新しい年が始まり、早くも2週間が経ちました。
みなさまも少しずつ通常モードに戻ってきたころではないでしょうか。

さてSeeklコラムでは毎回、学術出版業界の様々なトピックを取り上げていますが、2025年には24記事を掲載していました。
今回はその中から特に反響の大きかった記事Top5をご紹介いたします。

■第1位 2024年 Web of Scienceから124誌が除外! 対象となったジャーナルの特徴とは?

第1位はWeb of Science (WoS)の収載誌見直しについての記事でした。WoSといえば世界最大級の学術情報データベースであり、収載誌にはジャーナル・インパクトファクター(Journal Impact Factor = JIF)が付与されることでもおなじみですね。

WoS収載=JIFの取得はジャーナルが国際的な評価を受ける上で重要なステップです。毎年多くのジャーナルがWoS収載を目指しており、SeeklでもJIF取得に関する問い合わせを数多くいただいています。(JIF取得コンサルティングの詳細はこちら

その一方で、WoSは毎年収載誌の見直しを進めており、2024年には124誌も除外されていました。中には大手出版社のものや急成長を遂げるジャーナルも含まれており、単純な理由ではなさそうです。本記事では124誌の分析と除外理由について詳しく解説しています。

■第2位 2025年版 Journal Impact Factor発表:研究の質をより重視する新たな変更点

長年世界中で使われ続けているJIF。たびたび問題点が指摘されたり、それを解消した新たな指数はいくつも登場していますが、依然としてトップの座に君臨し続けています。

その理由の一つは計算式がシンプルであり、直感的にわかりやすいことです。とはいえ時代の流れに合わせて計算式ではなく、集計範囲を変えることで時代の変化に合わせて進化しています。
本記事では2025年に出版倫理への対応のために行われたJIFの集計対象の変更について解説しています。

■第3位 PubMed掲載が学術ジャーナルにもたらす価値とは?

第3位はPubMedの解説記事でした。PubMedは生命科学系としては世界最大級の検索エンジンであり、この分野の研究者にとって欠かせない存在です。と同時にライフサイエンス系のジャーナルにとってもPubMed掲載はジャーナルの認知度を大きく向上させることになります。(関連:国際データベース収載コンサルティングサービス
本記事ではPubMedにジャーナルが掲載されるメリットの他、混同されがちなPMC、MEDLINEとの違い、PubMed掲載を目指すジャーナルが陥りがちな問題についても詳しく解説しています。

■第4位 著者の名を与えられるのは誰?

“Publish or Perish(出版せよ、さもなくば滅びよ)”は、学術的なキャリアを歩む研究者にかかる強い圧力を象徴する格言です。より多く、よりインパクトのある論文を出版することは研究者にとって死活問題であり、それゆえに過ちを犯してしまうものも決して少なくありません。

よく不適切な運用が見つかる場所の一つに”著者欄”があげられます。著者に加えて誰を外すべきか、その原則を知っておくことは適切なジャーナル運営に欠かせません。
本記事では実例を交えつつ、著者が満たすべき条件について詳しく解説しています。

■第5位 要注意! 論文執筆に潜む3大不正行為

論文執筆における代表的な不正といえば「捏造」「改ざん」「盗用」の3つです。
こうした不正行為は、研究者の信頼を一瞬で失わせると同時に、掲載ジャーナルどころか学術界全体にも悪影響を与える行為です。
例えば2014年に大きな話題となったSTAP細胞事件を覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
本記事ではこれらの不正行為と、ジャーナルとして取るべき対応について解説しています。

■昨年を振り返って

今回改めて今年の記事を振り返ってみましたが、JIF関連やPubMedといった学術情報データベース関連の記事が、多くの方に読まれていたことがわかりました。これは私たちに日頃頂くお問い合わせとも一致しており、JIFの取得やデータベース収載に対する関心の高さを改めて実感しています。

その一方、出版倫理など健全な出版を支える上で欠かせないトピックも多く取り上げました。正直なところ注目されにくいかなと思っていたのですが、TOP5に2本もランクインしたことはうれしい驚きでした。
一見地味なトピックであっても、その重要性を感じ取ってくださる読者の方々が確かにいらっしゃるということは、今後の情報発信の方向性を考える上でも大きな励みとなりました。

以上が昨年、最もアクセスされたコラム記事のトップ5でした。もしまだ読まれていない、あるいはもう一度読み直したい記事があれば是非ご覧くださいね。

本年も皆様のお役に立てる情報をわかりやすくお届けしていきますので、ぜひ引き続きご覧いただければ幸いです。